2020.3.31 本日、45歳になり、カメラマン人生も25年。
独立して、20年とな・・・って、そんな年数をさしてレギュラーの仕事も持たず個人事業主としてカメラマンを続けてきたものだと、少しだけ自分をホメたくなる。
で、プロ生活25周年のご褒美に誕生日にホームページを開設しました。
て、わけではなく、ホームページがないなら、作ってあげるよ。と、あっという間にカタチにいてもらい開設に至ったわけで。
やっと現代的なカメラマンの準備ができたな的な安堵を感じております。
業界に入り、ドサクサにまぎれてアシスタントもそぞろにカメラマンになり、気がつけば25年。
けっこう長くやれているなと、すこし驚きのようなものを感じつつ、25年経ってもどこか修行と精進は、行き着くところがなく、どこまでも自分の「写真」を磨いてゆけたら。と思っている。
25年もやっていて、ヘタクソだったら目も当てられないし、ヤメた方がいいからね。
反対にこうも思う。
技術より、本質を求める。
むかしカケダシの頃、師匠から美容室のスタイル撮影を命じられたとき、『オマエは、技術がないから余計なこと考えないようにストロボ一発だけでやれ。その上で思い切り撮れ』と言われたことを思い出す。
ま、センスだけは良かった、あのころ。
ただ、カケダシの半カメゆえに手練のライティングテクニックなど持ち合わせない。
写真は、何を撮るか。を起点として、どう撮り、どう表現するかを考える。
そこには、被写体を見極める眼力と想い、光を操りどんな演出をするのかを考え必要が生じる。
それが、水が流れるようにスムーズにカタチになれば、素敵な写真が撮れるけれど、どちらかに滞りが生じれば、カタチにすらならない。
優先すべきは、本質を捉えることへの集中。ならば、シンプルなライティングで力を出し切れ。と、そう師匠は、小憎のコモリのケツをたたいた。
あれから25年。
幾多の撮影を経験し、出来ないことなどないと自負している。
その上で思う。
技術より、本質を求める。
もちろん、あらゆる要望に応えられる技術力は、当然持ち合わせなければならない前提は、ある。
デジタルの発達と道具の多様化で、だれでも容易く面白い表現ができるようになったけれど、どこか衒ったように派手なものが多い。
とはいえ、クライアントが求めるならば、それが訴求力へ繋がるのだから、その表現は、間違いではないし、するべきこと。
とはいえ、どんな写真も「盛る」が当り前になるのは、グルタミン酸ナトリウムが利き過ぎた料理を食べるような、「のようなもの」の違和感を感じる。
とはいえ、うま味が強いほうが、メシにもサケにも合う、無念。
しかし、本当に素材のうまいものは、当然、メシにもサケにも合うけれど、食べた時をも景色として強く心に残る。
そこに本質と真髄を感じるからだろう。
感性が求める技術、技術を使い切る感性。
つねに感性を先に走らせ、なにをも凌駕し本質を求めなくてはならない。と、意識を新たに本日からも歩もうと、思うわけであります。
2020.3,31
VOLANTI 代表 フォトグラファー 小森 学
HP開設おめでとうございます。
人気者の小森さん故に、なかなかディープなお話もさせていただいた事は有りませんが、ウザい位アツい方だとはいつも聞き及んでおります。
プロである以上様々な制約や大人の事情があるのは、私共の業界でも同じですが、損得抜きの小森ワールドをいつか理解したいと思っておりますので、N氏交えてお時間の都合が合えば一献交えていただきたいと思っております。
三浦さま、コメントありがとうございます。
ようやく力添えをいただいてホームページが完成致しました。今まで以上に発信と交流の場になればと考えております。
今後とも、宜しくお願い致します。
人気者ではありませんよ!クチもワルいですから!思えば、三浦さんと写真家、作家としてのお話をあまり深くしたことがありませんね。ぜひ、N氏とともに一献傾けゆっくりと、なんの制限もない写真の話をしたいですね!嫌われない程度に!
お声がけしてくださいね!